旅行記 5
  
 団塊のバックパッカー
 旅行記

スリランカ 2010/10/03〜10/24


10月14日 ヌワラ・エリヤ滞在 ラブーケリー・ティー・センターへ
昨夜、寒かった。
風邪を引いたかも?
朝食を取りに食堂に行った。
窓から外の風景を眺めながら、スタッフに何故ホテル名がグレン・フォールなのかと聞いた。
すると、そこにグレン・フォールが見えるだろうと言われた。
目の前の山に切立った屏風岩があり、そこに滝(ウォーター・フォール)が見えた。それがグレン滝であった。
カメラが壊れていなければ、写真を撮るのだが!!!
朝食が運ばれてきた、トースト、オムレツ、バナナ、紅茶であった。
3日振りのまともな朝食である。しっかり食べた。
その後、無理せず、ゆっくりした。

11時過ぎ、ティー・ファクトリー(紅茶の精製工場)に行く為、バスターミナルに向かった。
ラブーケリー・ティー・センター行きバス乗場は、昨日確認していたので、そこに停まっているバスに乗り込んだ。
乗る前に確認し、更に乗ってから横の客に確認すると後の女性客がラブーケリー・ティー・センターに行くと答えてくれた。
スリランカの人々が、もっと英語が話せるのかと思っていたが、そうでもなかった。しかし、今回の様に回りに誰か英語が話せる人はいる。
ヌワラ・エリヤは標高1900mほどにあり、そこから少し上り、峠を越えると茶畑と畑が交互に現れバスは下っていった。
30分ほどすると美しい茶畑が続き、バスはまだ下っていた、うしの女性があそこがラブーケリー・ティー・センターだと教えてくれた。
慌てて、ブザーを鳴らしバスを降りた。慌しく降りたので女性にお礼を言うのを忘れた。

ラブーケリー・ティー・センターの精製工場の門を入る。左に工場があり、奥に駐車場があった。どこへ行けば工場見学できるのか??
奥に行くと右手に建物があったので行ってみた。
入口で日本の方ですかとスリランカ人に日本語で話し掛けられた。
1人ですか?ガイドは?何にで来たのか?
1人でバスで来たと答えると大変驚いていた。
彼は、ガイドで客を連れて来ていた。今日の客は日本人ではないようだった。
彼が面倒を見てくれた、まずは、紅茶を飲むと言いながら、カフェに案内してくれた。
紅茶を飲んで待っていると呼びに来てくれ見学できるそうだ。
紅茶を飲んで待っていると、時々彼が来て話し掛けてくれた。
彼は、日本で働いていた事があり、日本から帰ってワンボックスカーを買い、ガイドの仕事をしていると言っていた。
中々見学が始まらない、紅茶を飲み過ぎた。紅茶は無料である。
彼が呼びに来てくれた、2グループの混成に入れてもらえた。彼にお礼を言った。
彼は、車に戻り次の目的地?に向かった。
紅茶の精製工場の見学は、簡単なもので英語の説明はまったく解らなかった。
精製工程が見られるのかと思ったが、最初と最後だけであり、がっかり!!!
カフェの横に直売所があり、土産にレモンティーのティーパックを2箱買った。1箱(25パック入り) Rs.160(125円)
奥に茶畑が見えるので行って見た。
展望台があり、目の前に茶畑があり、谷には小川が流れ、反対側の山には茶畑が広がっていた。
この展望台だけでここに来た甲斐があった。

ラブーケリー・ティー・センター前の道路は見通しが悪いので、バスが上って来るのが見えるポイントを探して道路を上がって行った。
大きな岩に腰掛けて小説を読もうとすると前方にマイクロバスが停まっていた。
それは路線バスであった。近付くと車掌に早く乗れと言われ乗り込むと出発した。
ここで折り返す路線バスであった。
下校時間帯なのか、低学年の小学生が大勢乗り込んで来た。可愛らしい。高学年は、歩いている。
バスは途中でエンジンが故障した。
運転席の左横にエンジンルームがあり、車掌がカバーを開け、運転手は工具を持ってエンジンルームに手を突っ込み何かをしていた、するとエンジンが掛かった。
運転手に代わって車掌がエンジンルームに手を突っ込んだ、運転手がハンドルを握ってバスは出発した。

スリランカの路線バスは、インドのタタ自動車製が多い。
大型も中型も運転席の左横にエンジンルームがあるのは同じである。
大型バスは、エンジンルームを囲むように柵があり、荷物置場になったりもする。その為、前の乗車口が大変狭い。
開発途上国に行けば、バスの運転手は、整備士も兼ねる事が多い。

アクセル・レバーの故障の様だ、車掌がエンジンルームに手を突っ込んでエンジンを噴かしている。
途中、乗客を普通通り乗り降りさせながら峠まで上がった。残りヌワラ・エリヤまで下りである。
バスのエンジンは掛かっているのか?? エンジン音がしない、エンジンブレーキ無し、ブレーキだけで下り坂を下っていた。
下り坂が長ければブレーキが利かなくなると心配していると、なだらかな道になりバスターミナルに着いた。

昨日行ったレストランに入った。
カレーパンと野菜だけの八宝菜風を食べた。野菜が美味い。
遅い昼食を終えて、町をぶらついた。
バスターミナルから北に200mほどの通りがメイン・ストリートである。
左側は現代風のショッピング街や私が入ったレストランがあり、右側はスーパーマーケットや裏側にはスパイスや米が並ぶ野菜マーケットであった。
メイン・ストリートの北外れまで行ったが興味を引く様なものがなかった。
バスターミナルまで戻り、案内所でマータラ行きバスの時刻を聞いた。マータラ行きバスは7時30分発であった。
マータラは、スリランカの南端にある。
こんな寒いヌワラ・エリヤはもういい、暖かいところに行こう。

ホテルに戻ると夕食はヌードルと言って現物を持って来た、それは透明感のある乾麺で春雨の様であった。
夕食はフライド・ヌードルでいいかと聞いて来たのでOKした。
部屋に戻り、残りのスリランカ滞在が6泊あるので、その予定を考えた。
明日、ヌワラ・エリヤ→マータラ→ゴール(泊)は、旅程が長いので変更し、途中2泊してゴールに向かう事にした。
明日は、ウェッラワーヤまで行こう。
食堂に行き、ミックス・フライド・ヌードルを食べた。ビースは寒いので断わる。
スリランカでフライド・ヌードルを何回か食べたが今日も同じ、ソーメンをぶつ切りにしたヌードルであった。これは春雨???
食後、インターネットを使ったが日本語が文字化けして表示もしない!!! 使い物にならない。
寒いので暖炉に火を点けてもらった。
薪があるわけでなく、廃材の板が数枚あり、それに火を点けてくれた。
若いスタッフは火を起こすのに、あまり慣れているとは言えない。
暖炉前に椅子を移し座った、からだが温まってきたのでビールを頼んだ。
ビールを飲みながら小説を読んだ。
火が小さくなれば、ヤシの実の殻をくべた、これがよく燃える。
からだが温まっている間に部屋に戻りベッドにもぐりこんだ。
21時に寝た。

10月15日 ウェッラワーヤへ
7時前起床。
昨日と同じ朝食でトースト、オムレツ、バナナ、紅茶を取った。
8時過ぎ、チェックアウトした。
フロントで宿泊費と朝食代、夕食代でRs.7,205(5,460円)の請求があった。
クレジットカードでの支払を依頼すると現金にしてほしいと言われ、現金はかつかつ足りたが、無いと答えた。
雇われ主人は、若いフタッフを呼んでクレジットカードリーダーをセットさせた。この主人、自分では何も出来ない。
しかし、通信できないのか?読取れないのか? 利用できなかった。
しかたなく、現金を数えてかろうじて足りた。Rs.数100しか残らなかった。
バスターミナルに向かった。
バックパックを担いで歩いても大丈夫だ、風邪は大した事もなかったようだ。
郵便局横の銀行に寄り、ATMでキャシングをした。
VISAカードでのキャシングを試みたが駄目であった。何が駄目なのか解らない。
次にeBankカード(×天銀行)でRs.10,000の出金を試すと成功した。

今日の旅程は、ヌワラ・エリヤ→バドゥッラ→エッラ→ウェッラワーヤの予定である。
バスターミナルの案内所でバドゥッラ行き乗場を教えてもらい、乗場に行くとバスが停まっていたのでバドゥッラ行きか尋ねると違うらしい。
次のバスを待つが、その後、この乗場にはバスは停まらなかった。
と言うのも、一緒にバス待ちしていた人々が、この先に来て停まったバスに行って乗り込んだ、私は満杯で乗れなかった。
次のバスも同じであった。駐車場に停まっているバスに乗客が乗り込んでいるのではないかと、駐車場に行ってみると、やはりそうだった。
車掌にバドゥッラ行きか尋ねると一呼吸置いて乗れと言われた。
9時過ぎにバスが発車した、隣の乗客に確認の為、バドゥッラ行きか聞くとそうではないと言われた。
私はパニックた、降りるなら今だと判断してブザーを鳴らした。
運転手は、驚いて一瞬減速した、車掌に座れと言われてしまった。
若者が私に何か言ってきた、説明してくれている様だが、まったく理解できなかった。英語で話しているのか?
車掌を信用するしかないか!

なだらかな山麓風のところをバスは走った、段々畑が広がっていた、多分野菜を栽培しているのだろう。
ムスリムのおわん型帽子をかぶった年配男性が私の横に座った。
日本人か中国人かと話し掛けてきた。少し話すと彼の話す英語は聞き取れた。
バドゥッラに行くと話すと、乗換えが必要だと言っている。
このバスはどこ行きなのか尋ねると、ウェリマダであった。
地図を見るとヌワラ・エリヤとバドゥッラの中間にある町であった。
今日は、エッラまで行くと話すと、遠回りだと言われた。
11時前にウェリマダに着いた、狭い谷間にある小さな町であった。
年配男性と一緒に降りた、車掌がバドゥッラ行きバスを指差して教えてくれた。
しかし、年配男性は別のバスを停めて、私を乗せてくれた。
お礼を言う暇が無かった。

座席配列が2席、3席のバスで、混んでいたので3席の通路側に座った。
乗客が乗ってきて、私に詰めてくれと言ってきた。
狭い3人席の真ん中席は嫌なので、あなたが真ん中に座れと態度で示した。
乗客は何か言っているが理解できない。
窓側に座っていた中年男性が英語で「直ぐに降りるから詰めてくれ!」と言っていると伝えてくれた。
しかたなく、席を譲った。
英語の話せる中年男性に「このバスはエッラ行きか」と聞いた。
バンダーラウェラ行きであった。
昨日、旅程変更でのルート選びでエッラ方面に行くのにバンダーラウェラからが便利であるのを知ったが、ヌワラ・エリヤからは遠回りしなければならなかった。
今、通っているウェリマダ〜バンダーラウェラ間の道路は、私の地図には書かれていない。
12時ごろ、バンダーラウェラに着いた。ウェリマダから1時間ほどである。
サッカーが出来るほどの大きさのグランドが目に入った、ホテルもあり、人も多く歩いている大きな街であった。
中年男性と一緒にバスを降りた、彼がエッラ行きバスに乗せてくれた。

車掌にエッラと言って切符を買った。
30分ほどでエッラに着いたらしい、通り越してから車掌に降りろと降ろされた。
こんな山の中で降ろすのか? 人家は点在していたがエッラの町を通過したとは気付いていなかった。
坂道を100mほど上るとガラスバリ風建物内に仏像が安置さていた。
その中に工事作業中のおっちゃんがいて、見て行けと言われ、案内されたのは仏像裏からの眺めであった。
大きな広い谷と絶壁の山、美しい景色であった。

こんなに綺麗な風景が見られるのであれば、エッラで泊まろうかと思った。
エッラまで歩いて行けるのか?尋ねるとそこだと言われた。
エッラに泊まるのか?と聞かれ、考えていると答えた。
泊まるなら、サン・トップ・インがいいと薦められた。
500mほど歩くと三叉路があり3軒ほどの店があった。
トックトックが前に停まる食堂に入り通りを見渡せる席に座った。
カレーパンとコーラーを頼んだ。
先ほどの美しい景色は、ここからはまったく見えなかった。
エッラは、標高1000mにある。ヌワラ・エリヤ標高1900mから900m下ったが、まだ朝晩は寒いだろう。
やはり、ウェッラワーヤへ行く事にした。
バスを降ろされて30分近く経つので、もう直ぐバスが来るだろう。
バス停に向かっていると、先ほどのおっちゃんにあった。
エッラに泊まらないのか! ウェッラワーヤまで行くと言って分かれた。美しい景色を有難う。

バスは直ぐに来たが座席はすべて埋まっていて、立たなければならなかった。
仏像裏から眺めた大きな広い谷をバスは下って行った。
数ヶ所のヘアピンカーブを通過し、どんどん高度を下げていった。
1時間でウェッラワーヤのバスターミナルに着いた。
14時であった。暑い! 
ガイドブックには、2軒のホテルしか紹介がない。
バスターミナルから約500mの1軒目のホテルは、特設マーケット前にあった。マーケットは大変混雑していた。
レストラン&バーに隣接する部屋があるホテルで、部屋のドアを開けるとテーブルが並んでいるのが見える。
夜、客が多ければ騒がしくて寝られないだろう。部屋には、窓も無い、最悪である。
更に500mほど行ったところにあるウェッラワーヤ・レスト・ハウスに行った。
ファン、水シャワー、部屋は広いが古さが目立つ、バスタオル&シーツ無しでRs.850(650円)である。
できたらお断りしたいが、ここしかない。ブランケット2枚を借りて宿泊する事にした。
宿泊費最安値更新!!! そこそこのホテルを目標にしていたが残念だ。

まだ、15時であった。
ブドゥルワーガラに行く事にした。
大乗仏教の磨崖仏(まがいぶつ)がある。それを見る為にウェッラワーヤに寄ったのである。
バスターミナルの北にある交差点がウェッラワーヤの中心地で、トックトックがたむろしている。
運ちゃんから声が掛かるが、まったくひつこくない。
若い運ちゃんにブドゥルワーガラまで、いくらか聞くと、回りの運ちゃんに相談してRs.500(380円)と答えてきた。
往復運賃か確認して乗り込んだ。
運ちゃんは、まず、ガソリンスタンドに行って燃料を入れた、ブドゥルワーガラは、そんなに遠いのか?
ティッサマハーラーマ方面に10分弱行って西に入る。
民家が点在する未舗装の道を行く、民家が途切れ綺麗な田園風景に変わるがすぐに終わり、右手に仏塔跡が見える。
池に突き当たり池沿いに進む、石橋を渡ると駐車場に出た。国道から15分ほどである。
横に寺があり、運ちゃんに案内されて入場料Rs.200を払った。
駐車場から200〜300mのところに30m×17mほどの岩壁があり、そこに磨崖仏が彫られている。
3体の像を1セットに、3セットが浮き彫りされている。
岩壁中央に最も高い仏陀像と両側に低い仏陀像が彫られている。
岩壁の左右端には、日本で見慣れた仏像が彫られていた。観世音菩薩だそうだ。
上座部仏教のスリランカにあって、こんな田舎に大乗仏教の石仏が、何故残っているのか今も謎であるそうだ。


トックトックでホテルまで送ってもらった。
ホテル入口の横に酒屋があり、その前の東屋で客が酒を飲んでいた。
私も東屋に座りビールを飲んだ。
本を読みながらビールを飲んでいると蚊に刺された。
3日間丘陵地帯にいて寒かったので、蚊などいなかったが、また注意しなければいけない。
部屋に戻る時、裏庭が見えた、木陰の下にもテーブルがあり客がいた、食事or酒を飲んでいるのか?
多分、酒だろう。酒場として賑わっており、ホテルとしては、もう終わっている様だ。

夕食は、焼き飯にした。

20時に寝た。

10月16日 ヒッカドゥワへ
6時起床。
停電している。外は明るいのでカーテンを開けた。
バックパックのパキングを終え、フロントへ朝食を頼みに行った。
町で食べてくれと言われたが、コーヒーだけでも入れてくれと頼んだ。
部屋にコーヒーを持って来たが、フロントで飲んだ。停電で部屋では暗いからだ!
7時半ごろ、チェックアウトした。
請求は、宿泊費(Rs.850)、焼き飯(Rs.275)、コーヒー(Rs.275)、ビール大(Rs.170)、ブランケットレンタル(Rs.90)、締めてRs.1,660(1,260円)であった。
徒歩15分でバスターミナルに着いた。
おっちゃんが近付いてきて、どこへ行くのか?と聞いてきた。
ティッサマハーラーマに行くと答えると、行き方を話してくれた、直行バスが無いようだ。3△番と8×番のバスに乗れと言っていた。
おっちゃんは道路向かいの食堂の主人であった。
食堂でバスを待たないかと誘われ、朝食を食べていなかったのでそうした。
揚げパンにした。スパイスの効いた野菜入り揚げパンである。
バスターミナルを眺めながら揚げパンを食べた。美味かった。
おっちゃんが、友達のところに行くと言っていなくなった。
この食堂は出前もしている様だ、奥さんがバスターミナルまで運んでいた。
おんぼろバスがバスターミナルに入って来た。
10人ほどが乗り込んでいる。
バスの前で、私の方を向いて手招きしている。
俺か? 行って見るとヘルメットを被りバイクにまたがったおっちゃんであった。
車掌に何か言って、私をバスに乗せた。

座席はすべて埋まっていた。立ったまま2〜3時間乗らなければいけないのか!!!
しばらくすると、子連れのお父さんが席を少し詰めてくれ、辛うじてお尻を乗せる事ができた。
山も見えない平坦な地をバスは走って行った。
何もないところでバスは停まった、大勢が降りて行った。
席が空いたので席を移り、ここに何があるのか?と尋ねるとチェックポイントと返ってきた。
あなたと私は行かなくてもいいのか?と聞くと、あなたは、荷物があるので行く必要があると言われた。
バスを降りると前方に列が出来ていた、私も並んだがノーチェックで素通りした???
運転手&車掌が警官に腕時計を指差し、大声で怒鳴っていた。
バス以外の車は、チェックポイントを素通りしている??

貯水池が点在するようになってきた。
ウェッラワーヤから1時間30分ほどで車掌に下車するように言われ、バスを降りた。
そこは分岐点で車掌が別れ道を指差した。
トックトックの運ちゃんがどこへ行くねん? ティッサマハーラーマと言うべきところを、舌がもつれるのでティッサと答えた。
ティッサで通じた、あそこや!とバス停を教えてくれた。
すぐにバスは来た。混雑している、乗車口近くで立った。
5分ほどでティッサの時計塔に着き、大勢の人が降りた。
次にバスターミナルに向かうのだろうと思っていると、町を通り抜けて田園風景の中をバスは走った。
てっきり次の町に向かったと思い、人が降りたので私も降りた。
時計塔まで戻ろうとバス停でバスを待ったが、バスは、外国人と気付くと通過して行った。
車が停まった、どこへ行くのか?と聞かれ、ティッサと答えると、ここがティッサだと言われた!!!!!!!
バスターミナルはどこですか? この先だ! 歩いて行けますか? 10分ほどだ! 有難う!
やっと、ティッサマハーラーマのバスターミナルに着いた。

ティッサマハラーマは、ヤーラ国立公園のサファリへ行くための玄関口である。
ヤーラ国立公園は、スマトラ島沖地震の津波で10人以上の日本人の命が失われたところです。
動物に興味が無いのでティッサマハラーマは、ただの経由地であった。

マータラ行きバスが停まっていた。
乗り込むと直ぐに発車した。10時40分であった。
ウェッラワーヤからのバスを降りた分岐点まで来た時には、バスは混雑し立ち客がいた。
始発のティッサのバスターミナルまで行って正解であった、見通しの利く座席を確保できたのだから、マータラまでの3時間のバスドライブを楽しめる。
20分もすると低木が茂る砂丘地帯?に出た、また塩田も見えるようになった。
新しい直線の道路をバスは走った。バイパス道路の様だ。
漁港のハンバントタに着いた。賑やかな町であった。
ハンバントタを過ぎると、タンガッラまで海は見えなかった。
タンガッラからマータラまでは、2〜3ヶ所ビーチがあった。

タンガッラだったと思うが兵士が約100m毎に立ち、厳重な警備であった。何かあったのか。
バスに乗って来た若い男性乗客が兵士に向かって怒った顔で何か言っていた。
過去に住民と軍隊が衝突でもしたのか???
13時40分にマータラのバスターミナルに着いた。ティッサマハラーマから3時間掛かった。

コロンボ行きインターシィバスがあり、ヒッカドゥワまで乗る事にした。
世界遺産のゴール旧市街に宿泊し、その後ヒッカドゥワで泊まるつもりでいたが、ヒッカドゥワで連泊する事にしたのだ。
ゴールへは日帰りで行けばいい。
14時にインターシティバスは、客を拾いながらマータラ市街を走り、ゴールに向かった。
海沿いに走り、ビーチが見えた。
名も知れないビーチだが雰囲気がいい、この辺りで泊まるのもいい。
インターシティバスは、マイクロバスなので車高が低く、車高の高いバスであれば、もっとビーチがよく見えただろう。
15時にゴールに着いた、ゴール駅前で客の乗り降りがあり、ヒッカドゥワに向かった。
15時40分、ヒッカドゥワの大きなホテル名を言って、そこで降ろしてもらった。

ニホン・ビラ・ビーチ・リゾートに行った。
ホットシャワー、エアコン無し、朝食無しでRs.2,000(1,520円)であった。
エアコン無しの部屋があるとは思っていなかったので、驚いた。
掃除中の為、ビールを頼み、飲んで待った。
この部屋でRs.2,000はお得感がある。
3日振りにシャワーを浴び、すっきりした。ヌワラ・エリヤは寒過ぎて浴びず、昨日は、水シャワーしかなくて浴びなかった。
夕食は、近くのレストランに行った。
スープ・ヌードルがあった、野菜スープ・ヌードルとビールを取った。
ヌードルは、やはりソーメンの様に細い麺であった。

21時に寝た。

キャンディからここヒッカドゥワまで、親切なスリランカの人々のお蔭でスムーズな旅行が出来た、空軍の若者、ムスリムの年配男性、中年男性、食堂のおっちゃん等、まともにお礼が言えなかったが、スリランカの人々は親切であった。

10月17日 ヒッカドゥワ滞在
7時30分起床。
久し振りに遅くまで寝てしまった。
9時ごろ、朝食に近くのレストランに行った。
私の部屋の前がプールで、プール前にテーブルが並んでいた、レストランの様だが誰もいない、それで外のレストランに行ったのだ。
トマトサンドイッチとコーヒーにした。
ホテルに戻り小説を読んで12時ごろまでゆっくりした。

ヒッカドゥワをぶらぶら歩いた。
ホテルから北にバスターミナルや鉄道駅があり、そこまで行った。
ホテル、レストランや商店が並ぶ国道のゴール・ロードをバスや車が音を立てて走る。
スリランカの有数のリゾート地とは思えない雰囲気である。

鉄道のヒッカドゥワ駅に行こうとしたが、見付からずにいると、老人にどこに行くのか?と声を掛けられた。
駅まで案内された、目の前であった。コロンボ行きの列車が時刻表で7時52分&11時17分だと教えてくれた。
宝石を見に行こうと誘われたが断わったが、しつこく、うるさいのでチップにRs.20札を渡そうとするとRs.100といわれた、しかたなく、Rs.50札を渡した。
仕舞った、チップなど渡さず、立ち去ったらよかった。

バスターミナル横に銀行が2軒並んでいて、セイロン銀行にATMが見えたので入った。
クレジットカードでのキャッシングに再挑戦した。
暗証番号を入力し、withdraw、クレジット、金額を入力、Correctを押すと、暗証番号が間違っていると表示された。
再度、暗証番号を入力すると、現金が出てきた。
クレジットカードによるキャッシングは初めての経験であった。
これまで利用しなかった理由は、支払日までの日数分に金利がかかるからである。
2月に行ったハワイでクレジットカード支払いが有利であったので、クレジットカードのキャッシングはどうか?と今回試して見た。
(後日談 結果、クレジットカードのキャッシング手数料2.8%(金利含む)、クレジットカード支払い2.3%、円両替3.1% 楽天銀行カードのキャッシング3.4%)
ハワイと同じ傾向である。しかし、スリランカでクレッジトカード支払いができるところが少ない。
また、こんな国もある。タイでは、クレジットカード支払いには、2〜3%の手数料を取られる。即ち、10,000バーツのホテル代が10,200〜10,300バーツの支払い金額になり、その支払い金額に上記の為替手数料が掛かる。
タイでは、日本円をバーツに両替して使うのが最も有利である。

ゴール・ロードに面した、ビーチが見えるレストランに入った。
奥に入って行くと砂浜に面したところにテーブルが並んでいた。
ビーチ&海が見えるように座った。
スパゲティとビールを頼んだ。
久し振りの昼からビールである。
今日は日曜日で、スリランカの家族連れや若者グループがビーチに繰出していた。
隣のレストランに西洋人シニア女性が本を読んでいた。ゆったりした時間が過ぎている。
ヒッカドゥワの10月は、シーズン・オフで外国人が少ない。来月からシーズンが始まるそうだ。


小さな岬のようになったところがあり、沖には岩場がある。
ホテルまでビーチを歩いて帰れないかと思い、その岬まで歩いた。
岬までは広い砂浜が続くが、岬の先は磯と狭い砂浜が混在する海岸であった。
靴を脱げば歩けるので、トレッキングシューズを脱いだ。
岩があるわけでなく、フラットな磯を膝まで浸かって歩く、足裏が痛い。
雰囲気のいいレストランが多い。ゴール・ロードにはレストランの看板はあるが、決して入って見ようとは思わない、海岸からはその好さがよくわかる。
広い庭のあるホテルの前を通った、ガードマンにホテル名を聞くとニホン・ビラがもう近い。
この辺りの砂浜は、やせて後退しているようだ。
ニホン・ビラに着いた、土のうを積んで侵食を防いでいた。

夕方、フロントに洗濯物を依頼した、明日の夕方に出来上がるとの事。
その足で、インターネットをしに出かけ、1時間ほど使った後、夕日を見に昼間見付けたレストランに行った。
残念ながら、雲が多くて美しい夕日は見られなかった。

20時ごろ、夕食に昨日と同じレストランに行った。
今日も野菜スープ・ヌードルにした、味が違ったスープ・ヌードルが出てきた。

22時に寝た。

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