旅行記 4
  
 団塊のバックパッカー
 旅行記

スリランカ 2010/10/03〜10/24


10月11日 ダンブッラ石窟寺院


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6時起床。
荷物をまとめ、バックパクに詰めた。
7時に部屋を出る、部屋の前のテーブルに朝食が用意されていた。
トースト、オムレツ、バナナ、紅茶であった、昨日までとは、一寸貧弱である。
G.H.の主人にダンブッラ石窟寺院から戻ってからチェックアウトすると言って出掛けた。
7時20分、通りを歩く人も少ない。
5分も歩くとゴールデン・ブッダの仏塔が見えた。


黄金の大仏に向かって右にチケット・オフィスらしい窓口があり行ったが、それは違った。「Donation」の表示がある。
窓口の職員に聞くと右に曲がってすぐのところにダンブッラ石窟寺院のチケット・オフィスがあった。
Rs.1200(910円)を払ってチケットを購入した。
ここで買い忘れて石窟寺院入口まで行くと、入口ではチケットを売っていないので、ここまで戻らなければならないらしい。
黄金の大仏に向かって左端にダンブッラ石窟寺院への登り口があった。
 ゴールデン・ブッダ


長い階段が続き、高度を上げる。
途中、中学生or高校生がいたのでシーギリヤが見えるか聞いた。
シーギリヤ・ロックの位置を教えてくれたが、かすんでぼんやりして私には見えなかった。
太陽光線の関係だろう、午後になれば、はっきりみえるだろう。
この辺りは岩山だ。


登り始めて20分ほどで石窟寺院に着いた。
入口に行くと靴を預けてくる様に言われ、振り向くと預かり所があった。
まったく気付かなかった。係員が来たところであった。
挨拶代わりに「From? Japanese?」と言ってくる。
チケットを渡し、入った。
 ダンブッラ石窟寺院入口


第1窟から第5窟まである。
 ダンブッラ石窟寺院  クリックで拡大


 ダンブッラ石窟寺院  クリックで拡大


第1窟から入った。小さな洞窟に涅槃仏が横たわっていた。
スリカンカ人の男女がいた。
大きな木箱に向かって男がお経をあげ、女は拝んでいた。
ガイドブックには、ヒンドゥー教の神であるヴィシュヌ神が祀られており、祭壇は、金、土曜日のみ開かれるとなっている。大きな木箱の中にはヴィシュヌ神が祀られている様だ。
仏教寺院にヒンドゥー教の像が祀られているのに驚いた。

第2窟は、ダンブッラ石窟寺院最大の洞窟で多数の坐像、立像、涅槃像の仏像が安置され、さらに天井一面に壁画が描かれ見事であった。
屋外の仏像を写真に撮るのに何とも思わないが、何故か屋内の仏像を撮るには気が引ける。
入口の外から第2窟の内部を撮ったのが巻頭の写真である。

スリランカの仏像は、奈良の大仏の様にパンチパーマ風のヘアスタイルで、また、装身具類をつけず、薄い衣一枚である。日本の仏像の種類で言うと釈迦如来(しゃかにょらい)だそうだ。
スリランカには、奈良の大仏が、立ったり、横向きに寝たりした釈迦如来だけである。
観世音菩薩(観音さま)も不動明王も毘沙門天も無い。一番偉いのは、如来であるが!!!!
スリランカの仏教は、上座部仏教(小乗仏教、南伝仏教)と言い、日本の仏教は、大乗仏教と言う。
上座部仏教と大乗仏教の違いが、この仏像の種類でのみ実感できた。

10時ごろにG.H.に戻り、チェックアウトした。
宿泊費、ビール代で締めて、Rs.2,600(1,970円)であった。

10月11日 キャンディへ


ゲストハウスの主人にキャンディにバスで行きたいと話すと、前の道路がキャンディ・ロードだからと、キャンディ行きインターシティバスを停めてくれた。
インターシティバスとは、エアコン付きのマイクロバスで主な町しか停まらない。路線バスの2倍の料金である。
私の乗ったインターシティバスは、漢字で自動扉と残っており、日本の中古マイクロバスであった。
途中、鴻池幼稚園と書いたマイクロバスを見掛けた。マイクロバスは、ほとんど日本の中古車である。
キャンディまで運賃Rs.150(115円)であった。
周りに岩山が多くなり、それが坂道を登る様になりキャンディに着いた。
ダンブッラから2時間弱で、12時頃にキャンディに着いた。
市街地に入ると客は順に降りていった、私もキャンディ湖沿いで降りようと思ったが、終点のキャンディ・マーケット裏まで行ってしまった。
ここから徒歩で10分も掛からないキャンディ湖に面したデボン・レストを候補に選んでいた。
そこそこのホテルと考えていたが、歩くには遠かったり、丘の上にあったりで適当なホテルが無かった。
湖畔にあるエコノミーホテルとあるデボン・レストを第1候補にしていた。
部屋を見せて貰った、窓からキャンディ湖越しに仏歯寺が見えた。
下の部屋の写真で綺麗に見えるが、古さを感じてしまうのは否めない。
ファン、ホットシャワー、朝食無しで宿泊費Rs.1,650(1,250円)であった。
 デボン・レストの部屋


2泊する事にしてチェックインした。
連泊する時は必ず洗濯する。洗濯していて、バスルームにバスタオルが無いのに気付いた。タオルを持っているのでいいか!
窓が少し空いていて閉まらない、。デング熱が怖いので蚊取り線香を2ヶ所でたこう。
スリランカ・ルピー現金が少なくなったので銀行で両替して、その後、仏歯寺に行く事にした。
メインストリートに銀行、レストラン、商店があるとの事で向かった。
Food Cityというスーパーマーケットがあった。後から来よう。
隣にピープルズ銀行があり、両替ができるカウンターで椅子に座って待ったがまったく進まない。
諦め、向かいのセイロン銀行に行った。受付で両替カウンターを聞き、行くとすぐに両替してくれた。1万円=Rs.13,210であった。
手続きをしていると女子行員が担当者に話し掛けてきた。その女子行員がビックリするほど綺麗であった。
スリランカ美人がどういうものかを知った気がする。
Food Cityに行った、食料品や日用品 などがあり、価格表示もある。
スリランカに来てはじめてのスーパーマーケットであった。やはり便利である。
ひげ剃りRs.100(75円)、クッキーRs.30(25円)、アイスクリームRs.65(50円)を買った。
ビールは、置いていないのか尋ねると置いていない、Food Cityの裏にあると言っていた。???

アイスクリームを食べながら仏歯寺に向かった。
クイーンズ・ホテル前が入口で、横に大きな靴預かり所があった。しかし、利用されていない様だ。
入口に行くと手荷物検査をされ、入場した。
警察官or兵士?日本人は服装から兵士だろうと思うが警察官で、警備が厳重である。
キャンディ湖沿いに進む、正面に八角形の堂が見える。
 仏歯寺  クリックで拡大


八角形の堂前で左に曲がり堀沿いに進むと、靴預かり所があり、靴を預け裸足になった。
チケット売場でRs.1,000札を出すと、Rs.1,000と言ってチケットとミニディスク?を渡された。
入場料Rs.500だからRs.1,000札を出して崩すつもりだったのが!!! 入場料が値上がりしているのか?ミニディスクを押し売りしているのか?
Rs.500ではないのか?と尋ねるとRs.1,000と言われてしまった。
しかたなく、仏歯寺入口に行った。チケットを渡し、手荷物検査があり入場した。
仏歯があるのは知っていたが、それ以外に何があるのか?
スリランカの人達が2階へ上がって行くので私も行って見ると仏歯の部屋があった。
仏歯の部屋の廊下に多くのスリランカ人が座ってお祈りをしていた。私も座って拝んだ。
1日3回のプージャの時に仏歯の部屋が開扉されるそうだ。
 仏歯の部屋の扉


1階には、多数の石柱を見掛けた。
アヌラーダプラ、ポロンナルワの遺跡で基壇に石柱だけが残っている風景を多く見た。
石柱の上に、桁や梁とを接合する役目の組物が乗っていた事が実感できた。
 石柱と組物
 

仏歯部屋の後にある白い建物に入ると、透き通った石で造られた仏像の坐像があり、スリランカ人達が座ってお祈りをしていた。私も座って拝んだ。
寺男が私に手招きするので何かと思い近付くと仏像前に招き入れられた。
白い花びらを渡され、祭壇に供え、座れと指示され、座って仏像を拝んだ。
立上がり振り返ると、盆の上にRs.1,000札が載っていた、暗にRs.1,000(750円)の寄付を要求された。
カチンときた、Rs.100札を置いて出て来た。大変不愉快な思いをした。
スリランカ物価は、日本の1/10だと言われている。即ち、暗に7,500円の寄付を要求していたのだ。
寄付金が仏歯寺に渡るのか? 寺男の懐に入るのか? もともと、白い花びらのお供え物代としてRs.1,000で売り付けてきたのかも知れない。

屋外に出ると、石柱の上に屋根が載った東屋があった、床に座り本を読んだり、話をしている。
(東屋:庭園や公園に設ける休憩用の小さな建物。萱(かや)・藁(わら)・杉皮などで葺いた寄せ棟形式の屋根で四方を吹き放しにしたもの)
私もその東屋に行った。床に座り、ガイドブックを出しキャンディ滞在の予定を組んだ。
明日は、ペーラーデニヤ植物園には行こう。
明後日は、「ピンナワラのゾウの孤児園」は行こうかどうしよう! あまり気が進まない。
 東屋


仏歯寺を出て、靴預かり所で靴を受取り、Rs.40を渡そうとするとRs.100と言われた。また、カチンときた、相場はRs.25だ、チップだろうが!!! しかたなくRs.100を渡した。日本円にしたら僅かな金額であるが、カチンとくる。

キャンディ国立博物館に向かった。仏歯寺の東側にあるので仏歯寺の横を抜けていくと警察官の警備が厳重であった。クイーンズ・ホテル側より断然警備が厳重であった。なぜだろう?
キャンディ国立博物館は、思ったより遠い。数人に聞きながら歩いたがこの先と言われてしまい、行くのを諦めた。

遅い昼食を取ろうとメインストリートに行った。レストランでウエーターにビールはあるかと聞くと無いとの事。夜、2階で飲める様だ。
キャンディ駅方向にリヨン・カフェ&レストランがあり、中華がメインとなっているので、ここならビールがあるだろうと思い向かった。
先にキャンディ駅に行き、ヌワラ・エリヤ行き列車の時刻を調べた。8時20分発がある。前売りチケットもある、出発の30分ほど前から切符を売り出すそうだ。
その足でリヨン・カフェ&レストランに行き、2階のレストランに入った。
もう15時であった、遅い昼食になった。
ビールを頼むと、17時以降でなければ駄目であった。
野菜フライド・ヌードルとペットボトル水を頼んだ。
食べ終わった頃、アイスクリームはどうですかと言われ、アイスクリームを頼んだ。
締めて、Rs.430であった。
一人の私が退屈しない様にいろいろ話し掛けてくれたのでチップRs.50を置いて出た。

メインストリートに戻り、近くのインターネット・カフェに入った。
10月8日のサッカー日本vs.アルゼンチン戦の結果を見た。驚いた、日本が勝っていた。
明日、日韓戦がある。テレビで見れないのが残念だ。

17時ごろホテルに帰った。
シャワーを浴びてゆっくりした。
その後、ビールが飲みたくて、メインストリートに行った。
ザ・ベイク・ハウスの2階がバーになっていて、バルコニーがあり、客は、バルコニで飲んでいた。
私もバルコニーに出て、メインストリートを眺めながら、ライオン・ビールを飲んだ。
この店は、外国人が多く、ハイネッケンを飲む人が多かった。
ライオン・ビールRs.390(300円)を払って出た。
昼食が遅かったので夕食はビールのみにした。

20時に寝た。

10月12日 キャンディ滞在 ペーラーデニヤ植物園
6時起床。
昨日、スーパーマーケットでひげ剃りを見付け購入した。それで、9日ぶりにひげを剃った。すっきりした。
7時、ホテルのレストランに行った。
狭い部屋にテーブルが並んでいるだけで誰もいない。
スタッフを呼びに行き、お薦めの野菜サンドイッチとミルクコーヒーを頼み、部屋に持ってくる様に言った。
歯茎の痛みも無くなった。柔らかい食べ物としてベジタリアンに近かい状態だったが、野菜が美味しいのでベジタリアン継続である。
10時ごろまで部屋でゆっくりした後、ペーラーデニヤ植物園に出掛けた。
キャンディ・マーケット裏のバスターミナルから路線バスに乗った。
20分ほどでペーラーデニヤ植物園に着いた。
正面玄関に行くと右側のチケット売場に行けと言われた、そこは小奇麗にしたチケット売場で、Rs.600(460円)でチケットを買った。
入って右手にスパイス・ガーデンがあるので行った。
背の高い木々があるだけで、これがスパイス・ガーデン?といった感じであった。
マーケットで見るスパイスは種、果実や粉末で、今日見た背の高い木をイメージしていなかった。
 Myristica fragrans(ナツメグの木)


次に温室に行くと蘭園であった。
 蘭園


蘭を見るだけでなく、写真に撮った。
  
  
  
  
  
  


   

フラワー・ガーデンを通って記念樹園に行った。
木陰はアベックばかりだ!!
フラワー・ガーデン


大王ヤシの並木を見て、南洋杉の並木を通り大ジャワ・ビンローに行った。
 大ジャワ・ビンロー  クリックで拡大


大ジャワ・ビンローを眺められるカフェで昼食を取った。
チーズ&トマト・サンドイッチとライム・サイダーにした。Rs.450(340円)
20人ほどの日本の大学生グループが大ジャワ・ビンローの下から現れ、双子ヤシの木の方に抜けて行った。

私も双子ヤシの木、竹のコレクションを見て正面玄関に戻った。
ヤシの実が直列に繋がっていた。 
 双子ヤシの木


 竹のコレクション


植物園を出て右に行き、路線バスを待った。私一人の時はバスは停まってくれなかったが、現地の人が集まるとバスは停まった。
キャンディ駅の近くをバスが通ったので降りてキャンディ駅に行った。
明日、ヌワラ・エリヤに向かう事にしたので、1等切符を買う為である。
窓口で、1等は無い、明日買えと言われてしまった。1等が売り切れか? 1等の設定がないのか?

インターネット・カフェでメールチェックと日本のニュースを読んだりして1時間過ごした。Rs.40(30円)/時間。
今日、サッカー日韓戦がある。もう直ぐ始まるだろう。後でもう一度インターネット・カフェー来よう。

16時ごろホテルに戻った。
シャワーを浴び、ゆっくりした。
17時までビールを辛抱した。
キャンディは飲酒禁止に厳格そうなので、このホテルも17時以降でなければビールを出さないだろうと思った。
17時を過ぎたのでビールを頼むと、何とビールを置いていない。こんなホテルがあるのか!!!!
Food City(スーパーマーケット)の裏でビールを売っていると言われた。
昨日、Food Cityの店員が言っているのと同じだ。
ホテルにビールがあれば夕食を取るつもりであったが、出掛けた。

酒屋があると言うFood Cityの裏に行って見た。
Food Cityの搬入路?を行くと店の真裏に鉄格子越しに店員2人とウイスキーやビールが並ぶ棚が見えた。
男達が2列に並んで順番に買い、酒と分からない様に自分で包んで持ち帰っていった。
これが、スリランカの酒屋か!!
ガードマンに聞くと21時で閉まるそうだ。

隣のデボン・フード・コートに行って夕食を食べた。
玉子野菜フライド・ヌードルとライムジュースにした。約Rs.400(300円)
どこで何を食べても請求額は、Rs.400台である。外国人が好む軽食やスリランカのカレーやぶっかけ飯でも!?!?!?

昨夜のバーに行くには、時間的に早過ぎるのでインターネット・カフェに向かった。
日本人学生グループとすれ違った。
キャンディに来るまでは、ほとんど日本人に会わなかったが、スリランカの京都と言われるだけあって日本人も多く来ている様だ。
インターネットでサッカー日韓戦速報を読んだ、映像でないのが断念だ。
日韓戦の結果は引き分けであった。
バーに寄り、ライオン・ビールを飲んで帰った。
 
20時に寝た。

10月13日 ヌワラ・エリヤへ
6時起床。
7時に野菜サンドイッチとコーヒーを頼み、部屋に持って来てもらったが、ゆっくり食べるひまがなかった。
半分残し、残ったサンドイッチを包んで列車の中で食べる事にした。
キャンディ駅8時20分発Badulla(バドゥッラ)行きに乗るので7時30分にはホテルをチェックアウトする必要があった。
フロントで宿泊費と朝食代でRs.3,597(2,730円)の請求があり、クレジットカードで支払を依頼するとフロントで手続き出来ず、2階の女子事務員が下りて来て処理してくれた。
思ったより時間が掛かり、ホテルを出るのが遅くなった。
ホテルスタッフにトックトックで行こうかと相談すると歩いて行けると言われてしまった。
キャンディ駅まで歩いて10分であった。予想外に近かった。
切符売場の1,2等窓口で、時刻、行き先、1等と書いた紙を出すと1等は無いと言われ、2等切符を買った。
ヌワラ・エリヤの最寄の駅ナーヌ・オヤまでRs.180(140円)であった。
改札で切符を切られ構内に入った。切符は懐かしい厚紙製の切符で、切符の端をパンチで切られた。

構内、プラットホームを写真に撮ろうとデジタル・カメラを出して、電源スイッチを入れたが作動しない。
電池が入れ換えたが作動しない。
昨夜、SDメモリーを交換した。
そう言えば、日本を出る前も、同じ様にSDメモリーを挿入して、電源スイッチを入れたが作動しなかった。
しかし、直ぐに作動したので故障の前兆だとは思わなかった。
SDメモリーの出し入れをして電源を入れたが、やはり作動しなかった。
駄目だ、デジカメが壊れた!!!!!!!

スリランカの若者が声を掛けて来た、切符を買う時、私の後ろに並んでいた男だ。
俺に付いて来いという感じで、20分遅れて入って来た列車に乗り込んだ。
乗客がいる、マータレーから来た列車の様だ。キャンディ駅始発ではないのか?
彼は、空軍のIDカードを見せて、ハブタレーの空軍に戻るところだと言った。
私は、その手前のナーヌ・オヤまで行くと伝えた。
彼は、22歳で次男、3男1女で長男は千葉にいると言っていた。
彼が乗り換える様な事を言っている。
キャンディ駅の時刻表に8:20 Badulla(バドゥッラ)と書かれている。
私は、当然、この列車がBadulla(バドゥッラ)まで行くのだと思い込んでいた。
彼も私も片言英語で、私は「Transfer?」と言うと、ペーラーデニヤ・ジャンクションと言っている。
昨日行ったペーラーデニヤ植物園近くにジャンクションがある。キャンディからの線路、コロンボからの線路&バドゥッラからの線路が合流する。
合流地点があるのは知っているがそこで乗り換えるのか????
三角形のプラットホームが見えて来た、最後尾車両に外国人が大勢乗っていた。
彼が立ち上がり、付いて来いという感じであった。バックパックを持って続いた。
列車は満席で座れそうにない、最後尾車両まで行ったが1等席で、ここは空き席がある様であった。
しかたなく、適当な2等列車に乗り込んだ。乗り移った人はみんな立っているのではないか?
空軍の彼がいなかったら、乗り換えていなかっただろう。

1等が空いている様なので行って、車掌に1等席に変えてくれと頼んだが駄目であった。
彼のところの戻ろうとしたが、速度を上げていて列車の揺れが激しく、戻れずに立っていた。
10分ほど立っていると男性が席を譲ってくれた。
直ぐ降りるので、構わないと言っている様だ。
1つ目の駅で停まったが、彼は降りなかった。2つ目の駅でも降りなかった。恐縮である。
1時間ほど経って彼が降りるので、お礼を言った。
列車はゆっくりと高原地帯を進んでいった。少しづつ高度をかせいでいくようだ。
茶畑をチラホラ見掛けるようになってきた。

ハットン駅の1つ手前のRozelle駅で列車は停まった、単線の為の列車待ちと思っていたが、一向に発車しなかった。
プラットホームに下りていると、空軍の彼に会った、アクシデントと言っている。
何かアクシデントが起きて列車が停まっているらしい。
日本のシニア女性2人を見掛け、何かあったのですか?と声を掛けた。
この先でライフラインの修理をしているので1〜2時間停車するとの事。
お互いのスリランカ旅行の話をした、彼女らはサファリが好かったと言っていた。
彼女らは1等車に乗っていたので、よく座席が取れましたね!と聞くと、ガイドさん曰く人気の鉄道ルートで中々取れないが裏ルートがあって手に入れたそうだ。
座席に戻り小説を読んでいると、先ほどの彼女らが「これから面白いものが見れるよ!」と呼びに来てくれた。
列車の最後尾に小さな保線作業用軌道車を長いロープで繋いで牽引しようとしていた。
彼女らのガイドが説明してくれた。上り坂の勾配がきついので列車に牽引してもらい、上り切ると後は惰性で下る。
それは解るが、こんな山間部に人力の軌道車がある事が理解できない。
昔、日本にも2人が対面で遊戯のシーソーの様に手で上下させて進む軌道車があったが、それと似た人力の軌道車をここで見るとは!!
対向列車が通過して行ったので列車に乗り込んだ。
Rozelle駅に列車は2時間ほど停車していた。
ハットン駅に着いた、ここから1時間でナーヌ・オヤ駅に着く。

スリランカの鉄道のお奨め景勝区間にキャンディ〜バドゥッラ間があげられている。
「どこまで行っても広がる茶畑の緑とその間を縫って流れる小川や滝の風景を見る事ができる。」とある。
その様な風景が続くようになってナーヌ・オヤ駅に着いた。15時になっていた。
空軍の彼が、下車するのを確認に来ていた、お礼を言って降りた。
プラットホームに降りると、客引きがぴったりと私に付いて来た。
客引きが駅前に停まっているワンボックスカーに案内し、ヌワラ・エリヤまでRs.100で乗って行けと行った。
車に西洋人の新婚さん風が出発を待っていた、新婚さんを迎えに来た車?らしい。それに便乗する感じである。
車に乗り込み、ヌワラ・エリヤに向かった。
車の中で客引きがホテルのパンフレットを見せて、ここに泊まらないかと言ってきた。それは、グレン・フォール・インであった。
ガイドブックにも乗っているホテルで、気に入らないければ、他のホテルにも歩いて行けるので行く事にした。
山小屋風のゲストハウスでまだ新しい。
ワンボックスカーは、私を降ろして別のホテルに向かった。
3階のスイートに案内された、宿泊費はRs.3,000との事、広すぎると言うと2階の部屋に案内されRs.2,000(1,550円)で泊まる事にした。
客引きは、次にホートン・プレインズとワールズ・エンドへのツアーに誘ってきたが断わり、Rs.100を払って部屋に入った。
部屋内は、ひんやりしていた。

列車が遅れたので夕方まで残り時間が少なくなったが、ビクトリア・パークとヌワラ・エリヤの中心街に行く事にした。
半袖では、少し寒いので長袖Tシャツを着た。
畑の中に民家やホテルが点在する中を歩く、帰り道に迷わない様に目印を見付けながら歩いた。
イギリス植民地時代に避暑地として栄えたそうで、その頃の雰囲気が残っている。
ビクトリア・パークを通り抜け出来て中心街に出られるのであれば入ろうと思ったが、チケット売場で「ワン ゲート」と言われてしまった。
ビクトリア・パークとゴルフ場に挟まれた道路を中心街に向かった。
大木2本が切り倒すれていた???
すぐに中心街に着いた。グレン・フォール・インから15分ほどであった。
中心街への入口にバスターミナルがあり入った。
明日、ティー・ファクトリー(茶の精製工場)のラブーケリー・ティー・センターに行く予定にしているので、そこ行きのバス乗場を探したが分からず、案内所で聞き確認した。
バスターミナルの向かいに郵便局が見えた、コロニアル建築であるそうだがピンク色が色あせ、みすぼらしく見えた。
バスターミナル近くのレストランに入った。パンが陳列ケースに入り、その奥にカレーや中華があった。
夕食が近いので、細長いパンにカレーを挟んだカレーパンにしておいた。

ホテルに戻ると、夕食はカレーで良いかと聞かれ、OKした。
先ほどパンを食べたので、夕食は遅めにして、部屋に入った。
寒い、ベッドにもぐり込み小説を読んだ。
19時ごろ、長袖Tシャツにトレーナーを重ね着して食堂に行った。
ビールを飲みながら待つと、数種のカレーが小皿に載って並べられた。
ご飯に2〜3種類のカレーを掛けミックスして食べた。美味い。

20時ごろ寝た。寒い。

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