旅行記 2
  
 団塊のバックパッカー
 旅行記

アンコールワット 2013/10/16〜11/04


10月19日 シェムリアップへ
6時起床。
夜中、豪雨が続いた。

雨の中、セブンイレブンへ行ってコーヒーと菓子パンを買った。サンドイッチもあるがツナが挟まっている、日本にあるハムとレタスのサンドイッチがない。
食べながらタブレットでヤフー・ニュースを読んだ。

荷物は昨夜まとめておいたので、バックパックのパッキングはすぐに終わった。
7時30分、まだ早いが雨が上がったので、バスターミナル モーチット2へ向かった。
スカイトレインBTSのモーチット駅で降りてタクシーに乗ろうとしたが、1台目は近い?と乗車拒否にあい、2台目はTHB100なら行くと言われドアを閉めた、3台目の運ちゃんが何も言わずにOKした。
BTS運賃THB42、タクシー代THB61(\190)、ホワイトロッジから40分掛かった。

乗り場106番に行くと、多くの西欧人がいたので、ここで間違いないだろう。
まだ8時過ぎだ、9時出発まで時間があるので、タブレットを出してWiFiに繋がるか試したが駄目だった。
タイの駅やバスターミナルでWiFiに繋げる為の登録ページを日本の自宅パソコンで見付け登録しパスワードを取得していたので試してみたのだが駄目だった。
シェムリアップ行き国際直行バスが来て乗車が始まった。
大きな手荷物にはタグを付けて荷物室へ、私のバックパックは必要ない車内に持ち込めという感じでタグを付けてくれなかった。
お母さんが見送りに来ているタイ人の女の子2人もいた。
バスに乗り私の座席に座ると、前の座席に先ほどのタイ人女の子2人が座り、お母さんだと思っていた人が「シャムリアップには迎えが来ています。私はこれでお別れです。」と日本語で話していた。お母さんと思っていた人はツアー会社の人で、彼女達は日本人であった!!!
日本の方ですか!と声を掛けていた。

9時15分ごろ出発した。
国際直行バスはどのルートを走るのだろうか? 出発してすぐにタイでトーウェーtollwayという有料道路に入った。
窓側席で車窓からよく見える。スワンナプーム国際空港へのエアポートレールリンクの高架が見てた。国際空港前を東へ走るようだ。
国際空港を過ぎてトーウェーを降りた所から、道路は冠水していないがその他は水に浸かっていた。
日本を出る時、台風25号が来ていたが、台風24号がベトナムからカンボジアで熱帯低気圧に変わっていた。
タイ、カンボジで洪水が起きていると10月に入って伝えられていた。それもシェムリアップへ向う方面で道路が冠水しているところがあると報道されていたの心配していた。

11時頃、トイレ休憩でドライブインに停まった。
バスにはトイレが付いているが、やはり出来るだけ使いたくない。
まだタバコを吸う人がいるのか! バスの前で3人が吸っていた。クラクションを鳴らされ乗り込んで来た。
 国際直行バス
 

丘陵地帯をアランヤプラテートに向った。
途中、兵隊の検問があった。今でも検問があるのか。
はじめて、このルートをバスで通ったとき、兵隊の検問があり、なぜか緊張したことがあった。

13時ごろ、アランヤプラテートのバス・ターミナルに着いた。
なぜ、ここで停まるのかと思っているとビザ代行業者が乗り込んで来て説明をはじめた。
カンボジア・ビザを持っていない人は、THB900(\2,780)でビザ申請を代行するとのことで、必要な者に申請用紙を、全員にカンボジア出入国カードを配った。
到着ビザを自力で取ろうと思っていたが、代行料THB900ならと安いと依頼した。
ここの国境で2度到着ビザを取ったが2回ともTHB1,000取られた、ビザ代はUS$20だと言っても受け付けてくれなかったのだ。
申請書を記入して、代行料THB900と渡した。後で気付いたが写真は不要であった。
気がつくとバスはどこかで停まっていた。
前に座っている日本の女の子に「ビザは取って来たの?」と聞くと日本で取ったとのこと。

焼き飯の弁当が配られた。量は少なかったが腹が減っていたのでうまかった。
バスを降りて乗務員に、ここは何処だと尋ねるとあそこがカンボジアだと言われた。カジノホテルが見えていた。
ビザが届いたので出発した。
首から掛けるカードを全員に配布された。
14時過ぎタイ国境ゲートでバスを降ろされ、カンボジア側で待つとのことであった。
貴重品だけ持ってタイ・イミグレーションへ向う。
出国審査に並ぶ、私達だけで35人はいるので、その他をいれても混雑する。

カンボジアのイミグレーションに向っている時、「日本の方ですね、パスポートで気付きました。」と声を掛けられた。私も日本人かな?と思っていた男性であった。
タイを周った後、カンボジアに行く、予定は決めていないと言っていた。
ビザはどうしたか尋ねるとバンコクで次の日受け取りでTHB900で取ったと言われていた。
先ほどビザ代行業者に頼んだのと同料金だと話すと驚いていた。
日本円は使えるのかと聞かれ、私はUS$を持って来るのでどうだろう??と答えた。
当然使えるがレートが悪いのではないか?という意味であったが、舌足らずであった。
 カンボジア国境ゲート
 

 
ビザ代行業者がシェムリアップでのホテルは予約しているのかと尋ねてきた。
予約していなかったが当てがあったので断わる。
あそこで国際直行バスが待っていると言って離れて行った。
ビザ代行業者と思っていたがツアー会社のスタッフだったのだ。

カジノホテルの前に国際直行バスが停まっていた。
それを通り過ぎカンボジアのイミグレーションに行った、長い例ができていた。
順番が来てパスポートと出入国カードを渡す。左右の指10本の指紋を取られた。
パスポートに押されたスタンプで1ヶ月滞在可能を確認した。
 カンボジアのイミグレーション
 

国境を出発したのが15時30分頃になっていた。全員が国境を越えるのに1時間半もかかった。
ビザ代行による待ち時間を入れると、2時間は掛かっている。
イミグレーションの前にあるロータリーは相変らずゴチャゴチャしていた。
ポイペトの町並みは6年前に比べるとゴミも少なくなり賑やかになっていた。
舗装された国道6号線はポイペトの街を過ぎると車窓は田園風景が続く。しかし、田んぼは冠水し穂先が見える程度だ。
空撮すれば、真直ぐな道路が見え、その両側は冠水した田んぼに穂先だけが見えるだけの風景が続くのだろう。

道路は舗装されている。
6年前は、道路建設中で砂利道であったが、今は舗装されていた。
2009年にポイペトからシェムリアップまで舗装工事が完了したそうです。

はじめてアンコールワットに行ったのは12年前の2002年正月休みであった。まだ元気で会社員をしていた。
前日にバスでバンコクからアランヤプラテートに来てゲストハウスに泊まった。ゲストハウスでシェムリアップへのツアーを申し込んだ。
朝8時ごろゲストハウスを出発して、国境を越えポイペトのロータリーで車を待った。
カンボジアとタイの経済状況の違いを目の当たりにした。格差がひどい。この頃にはバンコクなどは日本と余り変わらなかった。
来たのはピックアップトラックであった。西欧人バックパッカーは荷物を荷台に載せ、その上に乗った。
私は追加料金を払い、エアコンの効いた運転席横に座った。
シェムリアップへの道はひどかった。道がうねり、でこぼこである。
平坦なのは橋だけである。しかし、1m×2mほどの鉄板を数枚敷いた橋だが1枚無い、あああー! 車が落ちる! 運ちゃんは慣れているいるのだろう、タイヤ間に開いた穴をいれ通過した。あああー!という感じは今も思い出す。
シェムリアップに着いた時には暗くなっていた。アランヤプラテートからまる1日かかった、12年前の話である。

その道は、今舗装され快適にバスは走る。
途中、町はシソポンだけだ。ここでバッタンバンへの国道5号線がはじまる。プノンペンに続いている。
国道6号線沿いにポイペトからシソポンまで新しい鉄道線路が見えた。これは意外だった。プノンペンからバッタンバンまでの鉄道も運行されているのか疑問だからだ。

冠水した田んぼと川や池の境は分からないが、田んぼで釣りや投網で魚を捕っているカンボジア人をよく見掛けた。
シェムリアップ郊外の国道6号線の1部数キロがデコボコで補修しても駄目な様だ。
シェムリアップに入ると数日前まで冠水していただろうと思われる所もあった。
国道6号線沿いのホテルが終着点となっていたが右折してオールドマーケット近くのツアー会社の前に停まった。
17時45分頃になっていた。
アランヤプラテートから案内してくれたツアー会社のスタッフが最後に英語で何か話していた。
トゥクトゥクでホテルまで送るとかホテルが取れるとか話している様だ。話に乗ると後が大変だ。明日からのアンコールワット観光へのしつこい勧誘がある。
前の座席の日本人女の子に「ホテルの迎えがあるのか?」と声を掛けた。「そうなんですけれど?」と返ってきた、「気を付けて!」と言ってバスを降りた。

少し歩いてトゥクトゥクが客待ちしているのを見付け、プサルーと言うと「US$5」との事、「US$2」と言うと「片道か?」「イエス」で、すんなりUS$2(\200)で決まった。
リラックス&リゾート・アンコール・ゲストハウスに向った。3度目なので場所は分かっている。
近くまで来て「フリーダム・ホテル!」と告げ、フリーダム・ホテルに着くと、その路地を入れと指差し指示した。

18時過ぎにリラックス&リゾート・アンコール・ゲストハウス(リラリゾGH)に着いた、すでに日が暮れて暗くなっていた。
リラックス&リゾート・アンコール・ゲストハウスには予約をしていなかった。
外にマネージャが出ていて、私を迎える様な感じになり、「予約してしないが部屋は空いていますか?」と尋ねた。「はい!」と返答があった。会話はすべて日本語である。ここは日本人宿である。
パスポートを渡し、宿帳のチェックアウト日付はブランクにして、1週間ほど泊まりたいと伝えた。
宿泊費US$9(\900)、朝食7時〜9時、夕食なし、外出時はフロントにキーを置いて下さいと説明を受け、部屋に案内してくれた。
テレビ台の棚に網かごが置いてあり、ここに洗濯物を入れて下さいとの事。午前中に取りに来て夕方に届けると説明を受ける。このサービスが嬉しい。
エアコン、冷蔵庫、テレビ、天井ファン、たん笥、ホットシャワー付きでUS$9/泊は安い。
 部屋
 

ビールが飲みたい、腹が減った。
フロントにキーを置いた、他に3ヶしかキーが置かれていない。がらすきなのだ。
フリーダム・ホテルのレストランに行った。ここは近くていい。
ここには、日本語メニューがある。お薦めと書いてあったクメール・カレーUS$3.5とアンコールビール大US$2.5を頼んだ。
日本人はカレーが好きなんだな! クメール・カレーはうまかった。

リラリゾGHにもどりフロントで缶ビールUS$1と水ペットボトルを買い、WiFiのパスワードをもらった、ここもパスワードを書いた小さな紙切れをくれた。
部屋でタブレットをWiFiに繋ぎ、ビールを飲みながらヤフー・ニュースを読んだ。
長い1日、疲れて、20時頃に寝てしまった。

 

10月20日 シェムリアップ滞在
6時起床。

タブレットでWiFiに繋ぎ、Webでヤフー・ニュースを読む。

ハンモック・カフェという東屋で、朝食が出る。
行くと誰もいない、スタッフが来て、コーヒーor紅茶と聞いてくれ、コーヒーを頼んだ。
前回2度とも春休みの時期で学生さんが多かった、若者のみんなが、ここで朝食を取り情報交換していたが、今日は誰もいない。10月は宿泊者が少ない様だ。
今日は、インスタントラーメンであった。朝からラーメンとは!!!
 ハンモック・カフェ&リラリゾG.H.建屋
  
 ハンモック・カフェはG.H.建屋の前(写真左)にあったが、写真右側に移築されて、元の場所に新しいカフェが造られていた。

今日の予定は何もない。
明日にでもアンコールワットに行こう。
部屋でゆっくりする。


昼前にオールドマーケットに歩いて向った。
雲が多く、それほど暑くない、30分も歩けば着くだろう。
国道6号線を西に行き、シェムリアップ川に突き当り、シェムリアップ川沿いに南に歩く。
途中、シェムリアップ川沿いを写真を撮りながら散策した。
シェムリアップ川の水位は高かった。もう50cmも水位が上がれば洪水だ。
 シェムリアップ川  クリックで拡大
 

オールドマーケットのレストランで昼食にした。
イカの野菜炒めUS$2.5と生ビールにした。生ビールが半ドルで飲める、これが嬉しい。
通りを行き交う人々を見ながらゆっくりとした時間を過ごす。
生ビール2杯飲んで気持ちがいい。

帰りは、バイクタクシーに乗ろう。
オールドマーケットでバイクタクシーを拾うと吹っ掛けられるのでシェムリアップ川の橋を渡ったところで拾う。
行き先プサルー、フリーダム・ホテルでバイク代金交渉をしたが、US$1.5で決まった。確かUS$1でなかったのか??
1年半の間に値上がりしているのか??

エアコンはつけずに、天井ファンを最低速にする。
ベッドで1時間ほど昼寝をした。
夕方、雨が1時間ほど降った。

夕食はフリーダムのレストランに行った。
昨日はクメール・エビカレーであったが、今日はチキン・カレーUS$3.5 ライスUS$0.5 ビール大US$2.5を頼んだ。
このレストランでは、単品で頼めばトータルUS$6.5(\650)だ。ビールが高い。
扇風機をつけてくれるので蚊がよってこないが、日に寄って脚を刺される時がある。明日から虫除けスプレーをしてこよう。

レストラン横の小通りを挟んだ隣に酒屋があり、缶ビールと水を買った。
缶ビールUS$1であった、前回の1年半前はUS$1しなかったはずだ。

21時、就寝。

10月21日(1) シェムリアップ滞在 アンコールワットへ
 

 
アンコールワット 拡大

6時起床。

ベッドに寝そべり、タブレットをWiFiに繋ぎヤフー・ニュースを読む。
日常生活と変わらない、ベッドではないがパソコンで毎朝ヤフー・ニュースを読むのは日本と変わらない。

ハンモック・カフェに朝食に行った。
今日も誰もいない。
コーヒーを頼む。
今日は、フランスパンの半分を使ったサンドイッチであった。
ミンチと玉ねぎを炒めレタスに包んでサンドイッチにしている。うまい。

ロビーのソファに座り小説を読んだ。
Aさんが缶ビールの入ったレジ袋をさげて入って来た、ここは雰囲気が変わりましたねと声を掛けられた。
私が「確かパソコンが並んでいて」、Aさんが「その端に洗濯物が積上げられていた」と話した。
Aさんの歳は私と同じ位か? 彼も私もリラリゾG.H.は初めてでは無いようだ。
ここから奥に行くと缶ビールがUS$0.5で買える店があると教えてくれた。


9時ごろ、アンコールワットに行く準備をして、フロントを覗いたが誰も居なかった。
前日までに観光ツアーをお願いしなければならないが、予約していなかった。
ハンモック・カフェや新設カフェに運ちゃん達がいつも屯している。
屯しているとは聞こえが悪いが、常時4人ほどいる。リラリゾG.H.のスタッフと見分けがつかない時もある。
宿泊客が暇そうにしていると話し掛けて相手をしてくれる。特に女性客には親切だ。
運ちゃんにアンコールワットに行きたいと声を掛けるとトゥクトゥクorバイクと聞かれ、バイクと答えると俺やな!という感じで青年?がバイクを押して来た。
「アンコール遺跡小回りコース」を頼んだ。料金表があって、US$12である。

バイクの後ろに乗ったが、運ちゃんはヘルメットもかぶらず!!!と思っていると、狭い路地を入って彼の自宅に着いた。
妹さんとおばあさんに迎えられ、中へ入れと言われたが玄関で待った。
ヘルメットとウィンドブレーカーを持って運ちゃんは出て来た。
バイクの後ろに乗り、アンコールワットに向った。

途中、道路脇に少し入ったチケットブースで1週間有効の3日券(US$40)を買い、検札を受けてアンコールワットに向った。
10時前にアンコールワットに着いた。
11時30分ごろに戻ると行って運ちゃんと別れた。
環濠越しに西塔門が見え、奥に中央塔が小さく見えた。
午前中は、逆光になって細部は見えない。
15時ごろに来て2時間ほどアンコールワットを見て、夕日を見にプノンバケンに行くのが定番のコースである。
しかし、今の時期は午後になるとスコールが来るので仕方なく午前中に来た。
 環濠越しの西塔門
 

環濠に掛かる陸橋を歩いて行く。
 陸橋 (歩いた陸橋を振り返る)
 

西塔門の中央の塔門(正面入口)を通り抜けると西参道越しにアンコールワット中心部が見えた。
ここで、いつも「おおー!!」と感嘆の声をあげる。
 西参道越しのアンコールワット中心部
 

西塔門は両翼230mあり、参道側の側壁に多くのデヴァター(女神)が刻まれている。
南翼のデヴァターを見て歩いた。
 デヴァター(女神)
  

デヴァターを見て西塔門の南端まで行くと門があり、バイクはもちろん車でも通れそうなフラットな通路があった。
これは意外で驚きであった。
 

西塔門正面門は陸橋から1メートルほど階段を上がり参道に続く、中央部では第1回廊、第2回廊、第3回廊と高度を上げる。中央尖塔部は地上65メートルあり、仰ぎ見る様になっている。
仏教寺院遺跡やヒンズー教寺院遺跡は、丘の頂上や山の中腹に本堂があり参道を歩いて仰ぎ見る構図になっている。
しかし、ここアンコールワットは平地に建造された為、同じ効果を出すために、この様な壮大な建造物になったと言われている。

だから、陸橋からアンコールワット中心部には徐々に階段で上がって行くものと思っていたのが、この南端の門ではフラット通路になっていたので意外に感じたのだ。
その時、女性2人にガイドが付いて近付いて来た、話し声をよく聞くと日本語で話していた。
私はガイドに「なぜ、この門の通路はフラットなのか?」と尋ねると、ここは「象の門」と回答があった。
象が通り抜ける為の門なのだ。
西塔門に象の門がある事は思い出した。しかし、神聖な象に対し敬意を払って「象の門」と命名しているのだと思っていた。象が通る為の通路だとは考えていなかった。

南象の門から続く道を進んだ。
参道の北側は、北聖池越しのアンコールワット記念写真ポイントがあったり、土産物屋があるので観光客が多いエリアである。
しかし、今、参道の南側エリアを歩いている。
人がいなくて静かで良い。
  クリックで拡大
  

参道脇の南経蔵の横まで聖池が氾濫していた。
参道を挟んで北経蔵も見えた。
 南経蔵  クリックで拡大
 

南経蔵の前から聖池越しにアンコールワット寺院(中心部)を眺めた。
氾濫して大きくなった南聖池越しに見るアンコールワット寺院は珍しい。
 
氾濫して大きくなった聖池の縁を歩いてアンコールワット基壇部に向った。
高さ2メートルほどの基壇部に上がる階段がそこに見えているが、氾濫した聖池で通れない。
南側に砂利道があるので回り込んだ、丁度警官が来てバイクを停めた。
警官に「水で通れない」と声を掛けた。
その時まで砂利道は通れるだろうと思っていたので、その先を見て驚いた、こちらも冠水していた。
警官がバイクの後ろに乗れと言ってくれた。私を乗せる為に停まってくれたのだ。

基壇部南西角付近に警官の詰め所とトイレがあった。奥にはお寺が見えた。
基壇部に上がる。
基壇部南西の角からアンコールワット寺院の第1回廊が見える。
基壇は東西332メートル南北258メートルと大変広い。
 拡大
 
今日は、ゆっくり第1回廊を一周してレリーフ(浅浮き彫り)を見て歩こう。
アンコールワットには数回来ているが、時間が無いのでレリーフの一部しか見られない。
時間が無いと言っても体力が続く時間の事で、2時間が限度である。陸橋を渡って第3回廊まで上がって戻るには時間が無い。
今日もすでに1時間が経っている。
今日3日券を買ったが、3日間ともアンコールワットに来る積りなので、今日は第1回廊のレリーフを見れば終りである。
 
  

  
  

壁一面に浮き彫りされているが1/4面に浮き彫りが無くなっているところもある。
また、厚さ10センチメートルの石に浮き彫りして壁にはめ込まれているが一部掛けていた。
蟻の大群が壁をつたい繋がって歩いていたり、雨水がつたっていたりした。
修復が間に合わなくなってきている様だ、崩壊がはじまっているのか?

陸橋を渡し道路に出ると、運ちゃんが手を上げていた。

つづく。

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